8.研修を軽く見る人は、たぶん、いい研修を組めないだけの人

皆さん、「研修」という言葉を聞いて、どんな反応をしますか?「またか…」とため息をつく?それとも「楽しみ!」とワクワクする?実は、その反応こそが、あなたの会社の研修の質を物語っているかもしれません。

人材育成のホットトピック:研修
人的資本経営という社会的テーマを背景に、「人材育成」が各企業のホットテーマとなっています。人を育成する…となると、まずは:

  1. OJTによる社内教育
  2. 社内でのナレッジ交換や対話
  3. そして、やはり欠かせない「研修」

もちろん、昨今はデジタルプラットフォームを活用した方法など、色々な提供形態はあるものの、研修は研修です。形態が変わっても、本質は変わりません。

研修不要論の罠
世の中には、「研修なんて全く意味がない」と切り捨てる人が、受け手となる社員側にも、人事部側にも一定数います。その理由は:

  • 今まで色々な研修を行ってきたが、満足度も低く手ごたえがない
  • 現場で実践できている素振りも見えない
  • そもそも研修に対しての満足度も低い

こうなると、「研修って何なんだよ、意味ないわ」となるのも無理はありません。
でも、ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか?

研修の必要性
だからといって、研修が必要でないということは決してありません。既存の業務や、社員の経験や知識の延長線上にない、新しい知識やスキルを具備させるには、それを行うしかないのです。
研修がダメなのではなくて、選んだその研修がダメなのです。言い換えれば、研修を企画・選定する側の問題なんです。

問題の本質:人事部の責任
研修会社などの外部機関の問題ではありません。そもそも人事部による目的の設定や、育成戦略、選定やオリエンの方法に問題がある、と自省するべきでしょう。
経験的に、それがきちんとできている会社の方が圧倒的に少ないのです。よくある問題点:

  • 何となく惰性で研修を選んでいる
  • パッケージされた研修の内容に、自社側が合わせている
  • 予算消化のために研修を実施している
  • 前例踏襲で毎年同じ研修を繰り返している

これらは、全て「良くない研修」の原因となります。

効果的な研修設計のポイント
では、どうすれば良い研修を設計できるのでしょうか?以下のポイントを押さえましょう:

  1. 明確な目的設定: 何のために、何を学んでもらいたいのか、具体的に定義する
  2. 現状分析: 社員のスキルギャップを正確に把握する
  3. カスタマイズ: 自社の文化や課題に合わせて研修内容を調整する
  4. 実践的内容: 座学だけでなく、実際の業務に即した演習を含める
  5. フォローアップ: 研修後の実践や成果を追跡し、必要に応じてサポートする
  6. 継続的改善: 参加者のフィードバックを基に、常に研修内容を進化させる

研修の真の価値
無駄な研修を行うと、貴重な時間が人数分失われることになり、逆に企業にとっての大きな損失につながります。
一方で、適切に設計された研修は:

  • 社員のスキルアップ
  • モチベーション向上
  • 組織の生産性向上
  • イノベーションの促進

など、計り知れない価値を生み出します。

さあ、行動を起こそう!
予算主義、形式主義、前例主義から脱却し、本当に事業の成長に資する研修のあり方を検討してみることを強くお勧めします。
皆さんの会社の研修、本当に効果的ですか?「仕方なく」やっていませんか?それとも、社員と会社の成長のための重要な投資と捉えていますか?

効果的な研修設計と実施のアプローチについて、より詳しくお知りになりたい方は、ぜひお問い合わせください。御社の状況に合わせた、真に価値ある研修プログラムの構築をお手伝いさせていただきます。

良い研修は、社員と会社を変える力を持っています。一緒に、その力を最大限に引き出しませんか?

 

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