皆さん、最近の新入社員を見てどう思いますか?「なんか昔と違うな」なんて感じていませんか?それ、あながち間違いじゃないかもしれません。実は、彼らは特別な世代なんです。
「純血コロナ世代」とは?
2024年度入社の新卒社員は、大学に入学した時からコロナ禍真っ只中という、言わば「純血コロナ世代」です。大学生活はまさに、子供から大人へと変わるための、様々な社会性を身に付ける重要な時期。それを特殊な状況で過ごしてきたわけです。
想像してみてください。オンライン授業ばかりで、サークル活動も制限され、アルバイトの機会も激減。そんな環境で過ごした4年間が彼らの「青春」だったんです。
現場で起きている問題
偶然にも本年、数社の人事部の皆様から、ある同じような課題感を伺いました。ここ1~2年に入社された新卒社員について:
- 上司や得意先に対するそもそもの姿勢や距離感の取り方
- 状況を見た気の利かせ方
これらが、コロナ以前と比べて著しく劣っているそうです。その結果、現場でコミュニケーションに関する小さなトラブルや人間関係の問題が頻発しているとか。
皆さんの会社でも、似たような問題が起きていませんか?
問題の背景:2つの大きな要因
この問題には二つの大きな背景があります:
- コミュニケーション鍛錬の不足: 大学時代から人との直接的な接点が少なく、コミュニケーションの鍛錬が為されていない。
- 「空気」を読む機会の欠如: 職場における、業務内/外の直接的なコミュニケーションを通じた「空気」の読み方、あるべき振る舞いなどを肌で学ぶ機会がない。
正直、これは由々しき問題です。早めに手を打っておかなければ、これから益々そのような傾向が加速することは間違いありません。人間関係の問題が多発してしまう恐れも充分にあると見做すべきでしょう。
「純血コロナ世代」の戦力化:具体的アプローチ
では、どうすれば良いのでしょうか?新人に具備させることが必要となる「コロナ時代における『ベースの力』」を育成する必要があります。
具体的には以下のようなスキルを「意図的に」育成することが重要です:
- マインドセット:
- オフラインコミュニケーションの重要性理解
- 積極的な関係構築姿勢の醸成
- 会話スキル:
- 雑談力の向上
- 非言語コミュニケーションの理解と活用
- 言葉遣い:
- TPOに応じた適切な言葉選び
- 敬語の正しい使い方
- 振る舞い:
- 場の空気を読む力
- 適切な距離感の取り方
- 頭の使い方:
- 状況に応じた柔軟な思考
- 先回りした行動の習慣化
これらを「スキル」として捉え、会得させる方法はあります。例えば:
- ロールプレイング研修:実際の職場シーンを再現し、適切な対応を体験的に学ぶ
- メンタリングプログラム:経験豊富な先輩社員との1on1セッション
- オフライン交流イベント:意図的に対面でのコミュニケーション機会を創出
- フィードバックループの構築:日々の行動に対する即時フィードバック制度
さあ、行動を起こそう!
「純血コロナ世代」の新入社員たち。彼らは決して「ダメな世代」ではありません。むしろ、デジタルネイティブとしての強みを持つ可能性大の世代です。
私たち経営者や人事担当者の役割は、彼らの潜在能力を引き出し、リアルな世界でも輝ける人材に育てること。それは難しいかもしれません。でも、やりがいのある挑戦ではないでしょうか?
新人育成の新しいアプローチについて、より詳しくお知りになりたい方は、ぜひお問い合わせください。御社の状況に合わせた、効果的かつ持続可能な「純血コロナ世代」戦力化プログラムの構築をお手伝いさせていただきます。
さあ、一緒に未来の人材を育てませんか?彼らの成長が、きっと会社の未来を明るくするはずです。
株式会社grament