皆さん、こんな経験ありませんか?会社の立派な理念やパーパスが壁に飾られているのに、誰も見向きもしない。または、新入社員研修で一度説明されただけで、その後は完全に忘れ去られている…。そんな「絵に描いた餅」のような組織文化、もう終わりにしませんか?
組織エンゲージメントの重要性
人的資本経営の取組テーマとして、最も頻繁に語られるのは「組織エンゲージメント」でしょう。在宅ワークが定着し、業務以外での組織との接点が激減する中で、求心力強化の重要性が増しています。
そんな中、エンゲージメントを高めるための重要な活動の一つが、組織カルチャーの醸成・浸透です。それが個人と組織の絆になることは、誰もが理解しています。でも、本当にそれだけで十分でしょうか?
パーパス開発の罠
そこで多くの企業が陥る罠が、「流行りのパーパスの開発だ!」という考え方です。
- 一言一句の精緻化に力を注ぐ
- ようやく美しい並びの言葉を完成させる
- 解説ブックなどを印刷する
- そして…数年間その言葉に触れなくなる
折角血眼になって開発したその言葉が、環境や状況が変わり、その内容と実態に乖離が生まれたとしても、そのまま…。これって、本当にもったいないと思いませんか?
カルチャーは生き物である
カルチャーとは、生き物なのです。外的環境や、そこにいる人によって少しずつ変わっていきます。
- 企業の競争力につながるカルチャーも、人や状況によって失われそうになることがある
- 新しい取り組みによって、新しいカルチャーが生まれることもある
- 外的環境に合わせて転換しなければいけないこともある
だからこそ、常に「修正」や「追加」ができるような運用が必要なのです。
「カルチャーコード」という魔法の仕組み
そこで登場するのが、「カルチャーコード」という方法です。これは、組織カルチャーを額縁に入れず、定期的に修正追加をしていく仕組みです。
具体的には:
- 追加: 育みたいカルチャーがあれば追加する
- 削除: 環境変化とともに陳腐化したら、アナウンスとともに削除する
- 強調: 大事なカルチャーが失われそうになったら、アングルを変えてより強調する
- メタ情報: 各カルチャーコードに、色々なメタ情報を追加していく
この方法の魅力は、カルチャーを「固定的なもの」ではなく、「進化し続けるもの」として扱える点にあります。
カルチャーコードの具体例
例えば、こんなカルチャーコードが考えられます:
- 挑戦を楽しむ
- メタ情報:成功事例、失敗から学んだ教訓
- 顧客第一主義
- メタ情報:顧客満足度向上の具体的な取り組み
- 多様性を尊重する
- メタ情報:ダイバーシティ推進の成果データ
- イノベーションを追求する
- メタ情報:社内ベンチャー制度の活用例
これらは固定ではなく、常に進化し、更新されていくのです。
カルチャーコード成功のカギ
しかし、カルチャーコードという方法を採用したとしても、社員に受け入れられなければ意味がありません。成功させるためには:
- 参加型の作成プロセス: 社員の声を広く集める
- 透明性の確保: 変更理由を明確に説明する
- 定期的なレビュー: 四半期ごとに見直しの機会を設ける
- 実践の奨励: カルチャーコードに基づく行動を評価・表彰する
- 経営陣の率先垂範: トップダウンで実践する姿勢を見せる
さあ、アクションの時!
皆さんの会社の組織文化、本当に生きていますか?社員の心に響いていますか?それとも、壁の飾りになっていませんか?
カルチャーコードという魔法の仕組みで、組織文化を生き生きとしたものに変えてみませんか?
成功させるための作成手順と、運用方法についてより詳しくお知りになりたい方は、ぜひお問い合わせください。御社の状況に合わせた、効果的かつ持続可能なカルチャーコードの構築をお手伝いさせていただきます。
組織文化は、会社の心臓部。その鼓動を、もっと力強くしませんか?
株式会社grament