楠本和矢の、コンサルティング思想
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心理を読む教科書的、論理一辺倒的な思考ではなく、時として論理を超えて動く「人の心理」を見極め、活用する方法を考えることです。コンサルティングの軸にある「行動経済学」を基点に、何が目標に向けた「心理的なボトルネック」か、そして行動に繫がる「トリガー」は何か。それを見極めることこそ、真に組織や顧客を動かすための突破口が生まれるのです。
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知恵を引き出すクライアント皆様が今まで蓄積された、「専門知」や「暗黙知」を充分に引き出さないまま、「コンサルが見えている」範疇だけでプラニングしてしまうのは、如何にも不遜。求められることは、クライアントの中にある「知」を引き出す、仕組みや場の提供、そして的確な「問い」です。引き出した知にコンサルの知見を掛け合わせ、強力な解を導くのです。
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型化する事業変革とは継続的な取組みです。自律的に動ける「仕組み」や「型」が出来上がることが、継続性を担保することになります。そして、これがコンサルティングの本質であると考えます。故に、いつまで経っても、常にコンサルタントがいないとコトが進んでいかないという状況があるなら、それはコンサルティングの本質からは外れていると考えます。